珪藻土マニア。根本的な土の知識について---本質を追求した塗り壁材とは?徹底的に解説します!!

湿度コントロール機能

さて、湿度のコントロールといいますが、どういう意味なのかを説明いたします。
まず、

【湿度コントロール機能】 = 【調湿機能】と覚えてください。

おさらいですが、快適な湿度は、40~70%です。
ここで必要な調湿機能とは、

【 湿度40%以下の時 】湿気を吐く(放湿)
【 湿度70%以上の時 】湿気を吸う(吸湿)

ということです。

適正な湿度に保つためには、40~50%以下のときは、吸う必要がないということです。
逆に、60%を超え、70%以上に上がっていけばいくほど、ドンドン吸ってほしいということになります。

ということで、北海道の道立工業試験場では、

50%〜90%

の間の調湿機能がどれだけあるかを重視します。
(50%以下のときの吸湿機能はあまり必要ないということです)

私たちが推奨する、調湿機能実験 1kgの珪藻土が何gの湿気を吸放湿するかをあらわす実験です。[湿度90%の実験BOX]珪藻土を入れて24時間待つ その結果、珪藻土の重量がUP【吸湿】重くなった重量を測定 湿度50%に変更 珪藻土を入れて24時間待つ その結果、珪藻土の重量がDOWN【放湿】
軽くなった重量を測定

ここで大事なのは、単位

塗り壁(珪藻土)特有の、【g/㎡】(グラムパーヘイベイ)という表し方がありますが、これは、実は適切ではないのです。

【g/㎡】=1㎡当たりに、何gの吸放湿機能があるか

家に塗るときに、人によって塗る厚さが違いますので、この表現では実際にどのくらいの調湿機能が部屋にそなわったかが、わかりません。
また、カタログに記載する調湿機能を測定するとき、厚めに塗って測定すれば、高い調湿機能があるように見せられます。

大事なのは、どんな調湿機能を持ったものが、何kg部屋に使われたかということです。
結果、必要とするのは、
『どんな部屋になるのか?』
『体感でわかるのか?』
ということですよね。
したがって、必要とする単位は、その珪藻土の調湿機能を偽りなく表すことが出来る、

【g/kg】(グラムパーキログラム)

※1kgの珪藻土が、何gの湿度をコントロールできるか

ということになります。
ちなみに、6畳の部屋に珪藻土だけで1500g以上の調湿機能を持たせれば、夏も冬も体感できるような快適さになることは、私たちは経験しております。

注意)
JISの調湿機能の測定方法は、石膏ボードと一緒に測定するので、
珪藻土だけの能力はわかりません。

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