珪藻土の話

珪藻土とは?

珪藻土の原石

 海底・湖底で植物プランクトン(藻)が堆積し、長い年月をかけて化石化した土です。ナノサイズの小さな穴(細孔)を多数有するのが特徴です。日本全国様々な場所に存在し、年間何万トンという単位で採掘されております。一般的な用途は、ろ過材(工業用廃油のろ過・食品類のろ過・ビール製造時の酵母菌のろ過)、土壌改良材、農作物の苗床としての土、七輪の原料 などとなります。
  農業では、稲が太く育つなどの理由もあって土壌に使われたり、もみ殻と珪藻土を混ぜたものをイチゴの苗床として使ったりしております。また、酵母菌のろ過に使われた珪藻土も土壌に使われたりします。近年では、廃油のろ過に使われた珪藻土の処分をどうしようかという問題も起こっており工業界での課題とも言えそうです。建築業界では20年位前に着目し、使用されるようになってきました。理由は湿度コントロールという点です。日本の気候は、夏は湿度が高く、冬は乾燥し、1年間での変動は相当大きいということは皆さんご存知でしょう。また1日のなかでの変動も極めて大きく、快適な午前中と、不快な午後が混在する日もあります。この変動の中で、家の中だけは快適な湿度を保とうという目的です。

ここで快適な湿度とは・・・
相対湿度で、40~70% の間といわれています。

70%以上 ●蒸し暑い・ジメジメする
●カビ・ダニが繁殖しやすくなる
●熱帯夜と言われる夜は、AM1:00頃でも、80%以上の湿度があります。
40%以下 ●カラカラ、のどが痛くなる
●肌が乾燥する、●インフルエンザが増殖する

この快適な湿度を保つということを、電気エネルギーに頼るのではなく、自然界のものでおこなおうということです。このために珪藻土を 使った塗り壁材が普及してきたのです。

珪藻土の基礎知識をご案内。
皆様から数多く寄せられた疑問にお答えしております。